haseの日常

日々の生活で感じた事をまったり書き記します☕

惹かれる映画

   本と映画は切っても切り離せないと私は思う。

   もともと読書が好きな自分。読み返したりした小説が実写映画化されるとワクワクする。その逆もあり、凄い引き込まれた映画があると原作が気になって仕方ない。

    青春ミステリーから、音楽絡み、恋愛もの。自分が見るジャンルと言ったら、そんな程度だ。ホラー、洋画、時代ものを避けるところが、何処か幼い感じもする。

 

     さて、私が惹かれる映画について。

高校時代に出会って妙に心に刺さった映画が2つある。

    「チワワちゃん」「溺れるナイフ

どっちもぶっちゃけ、出演する俳優さん目当てだった。前者は完全なる村上虹郎さん目当て。彼が出演する映画は難しい作品が多い気がする。そんな中、

      "これなら作品の雰囲気も好きだし、見れそうかな”と飛びついたのが「チワワちゃん」。

 

     後者は小松菜奈さん目当て。彼女が出演する映画は自分の中で結構ヒットする。「恋は雨上がりのように大泉洋さんのファンである おばの薦めで見たが、これまた面白かった。

 

      遅くなってしまって申し訳ない。今日私が語りたいのは「溺れるナイフ」についてだ。

      残念ながら、劇場の大画面では見れなかったこの作品。WOWOWでの初回放送を録画し視聴したのが最初。画面が溶けて 、自分もあの世界に入り込んだくらい見入ってしまった。見終わった後の衝撃が凄かった。冒頭でタイトルが表示されるシーン。夏芽(小松 菜奈)の語りの中に"閃光”という言葉があったが、まさにそれだった。余韻に浸った後、他の方の感想が気になって検索。"解釈が難しい”という言葉が目に入った所で検索終了。自分は自分なりに読み取る事が出来たのだから、それでいいと思えた。

 

     録画したこれを、久々まともに再生した今日。前回見た時は監督の山戸結希さんの名を見ても全然ピンと来なかった。だが、今回は違う。毎週火曜の30分間。私が楽しみにしている番組のおかげで、"小柄で、一度耳に入れると忘れられない声を持った、あの不思議な人か”と繋がった。

 

     作品は…見ていて結構苦しい。10代の破裂寸前の心。それを自身の恋愛、大人の言動がナイフになってえぐる。"単なる反抗期”で片付ける大人もいるであろう10代の心情も、この作品は捨てる事なく描いてくれている。10代の自分は、これを見る事で毎回何かを浄化出来る。苦しくても、この苦しい作品に救いを求めてしまう。理解を求めてしまう。私にとってはそんな映画だ。

    印象に残っているシーンはどこだろう…「コウちゃんにもう近付かんといて」と言われた夏芽が大躍進を遂げるまでの描かれていないシーンが一番無限で面白い。ここが書かれていたら…と思い、原作漫画は調べたものの、読む段階には至っていない。

     コウのような男性は魅力的だと思う。だが、自分は大友のような人にしか出会った事がない。今の自分を囲む人達は皆好きだ。だが、作品を見ると夏芽のようにコウを追っている気もして若干、心に波風が立つ。いつか、コウのような人に出会ったら、自分はどうなってしまうのだろうか。なんて考えて、今晩も余韻に浸る。

  

      こんな感想で良さが伝わるとは到底思いませんが、気になった方は「溺れるナイフ」見て頂けると嬉しいです。そして、今となってようやく、この映画に惹かれた人の感想に耳を傾けたいと思えるようになりました。